今更考える太陽光発電① ~我が家は太陽光発電で利益を出すのか

現在は一条工務店のi-smartに住んでおりますが、一条工務店の大きな特徴の一つとして太陽光発電があります。これは太陽光パネルが屋根と一体になっている一条工務店オリジナルの仕様が存在することが大きく、その採用率はトップの90%以上となっています

我が家も一条工務店に決めた理由の一つとしてこの太陽光発電システムがありますが、昨今は色々と環境も変わり年々売電額も下がるなど決して必ずお得になるということは言えなくなってきているのではないかと思います。

そこでもう引っ越ししてか3ヶ月以上経っているのに今更ですが、少し気になりましたのでこれから太陽光発電を採用する人はお得なのかどうなのかということについて2回にわけて書きたいと思います。

もし今回の結果で我が家も損するとわかればかなりのショックを受けそうですが、そこは気にせず書きたいと思います(笑)。まあ採用した時には必ず得すると信じて疑わなかったですが・・・

ちなみにこれから書くのは全て私が現時点で知っている情報を基にしてのことです。現在は太陽光パネルの値段も変わっているという話も聞きますので最終的にはご自身でよく調べて判断して下さい。

1回目の今回は太陽光発電そのものの損得について考えたいと思います。また基本的には我が家の情報を中心に書いていきますので買取価格が異なる点などはご注意ください。

 

我が家の仕様

それではまず最初に我が家の仕様について書いておきたいと思います。

  • 一条工務店の太陽光システム利用
  • 搭載量:11.275kW
  • 買取形態:全量買取
  • 売電額:29.16円
  • 屋根勾配:1.5寸
  • その他:一条工務店の夢発電システムは不採用

一条工務店で検討中の方はご存知だと思いますが、一条工務店には太陽光発電にかかる初期費用を0円にできる夢発電システムといのがありますが、これは単に金利1.5%の10年ローンですので我が家は採用しておらず、銀行のローン(金利0.57%の35年ローン)に組み込んでおります。

 

太陽光発電は利益を生み出すのか

前提条件

今回は一条工務店で建てた場合というのを主に想定しております。そのため一条工務店では太陽光発電は平均で14kW程度搭載しているということもありますので、今回は10kW以上の太陽光発電パネルを載せるという前提で話を進めます。

またいずれは10kW以下でも検討したいと思いますが、今回ははじめということで10kW以上ということにします。

注)ブログを書いておられる人の中には10kW以下の方がお得と言っておられる方もいてるので、興味がある方はその方々のブログを見てもらえたらと思います。

 

売電額の推移

さて利益を考える際に重要になる売電額ですが、我が家は先ほど書いたように29.16円となっています。しかし、毎年のようにこの売電額は下がってきており全量買取金額は税別では

  • 平成26年度     :32円
  • 平成27年度(~6/30):29円
  • 平成27年度(7/1~)  :27円 ← 我が家はここ
  • 平成28年度     :24円

となってきております。

 

パネルの金額

売電額が下がってきていますが、この理由としては単にこれまでが高すぎたということもありますが、もう一つ太陽光パネルの値段が下がってきているということもあります。

一条工務店でも現在パネルの値段が下がってきているようで、私の時は29万円/kWでしたが2016年4月からは27万円/kWとなっているようです。ただし、27万円というのはzehを申請しないというのが前提らしくしかも期間限定らしいので、現在はどうなっているかは不明です。また一部情報では-4万という話もありますが果たしてどうなのでしょうか?知っておられる方がいたら教えてください

 

売電額の低下とパネル金額の低下を考慮すると

それでは我が家の場合と現在契約した場合の金額差はどうなるか見てみましょう

単純計算となりますが11.275kW搭載すると年間発電量は12065kWh(一条シミュレーション)となりますので、もし24円の売電額となると27円と比べて利益の低下は

12065kWh × (27-24)円 ×20年 ×発電効率低下年1% = 65.5万円

となります。一方パネル金額は

11.275kW × (29-27)万円 = 22.5万円

となります。よって差し引きすると現在の条件で採用すると我が家ですと20年で約43万円ほど損することになります。

 

我が家の利益計算

ではそもそもですが、我が家の場合はどれほどの利益を出すのでしょうか?

利益は

年間発電量 × 売電額(税込) × 20年 × 効率年1%低下 で計算しますと

約637万円 となります。

一方、太陽光発電にかかる支出を見ますと

パネル費用(353万)+ローン利息(約20万)=373万円

となります。

注)ローンは金利0.57%で一律計算しています

よって、20年間でいうと利益は264万円となります。

しかし、実際にはここからパワコンの交換代などが入ってくるので、その費用を考慮すると約240万円ほどになるのではないでしょうか?

なので、今現在の方でも11.275kW搭載すると200万円くらいの利益はありそうなので、まだまだ太陽光発電を搭載するメリットはあると思います。

 

未来には何が起こるか予測不能

上記のように太陽光発電については20年で見るとまだまだメリットがあることがわかりました。しかし、これらはあくまでも今現在の検討した結果です。今後20年後がどうなっているかなんて誰にも検討がつきません。まさしくこれが太陽光発電のデメリットであると思います

  • 20年の保証はあるがいきなり買取が打ち切られる可能性
  • パネルが途中で故障する可能性
  • いきなりの気候変動

などなど上記の利益が変動する要素はたくさんあります。要は太陽光発電は一つの投資みたいなものなのでこれらのでメリットをちゃんと理解して採用するかどうかだと思います。

 

結論

今回は太陽光発電で利益を出せるかどうかを書きましたが、結論としては現在の設定ではまだまだ利益を出すことは可能だと思いますので、採用する意義はあるかと思います。

しかし、先ほども書いたように未来は何が起こるかわからないので、それらの不確定要素=デメリットをちゃんと理解して採用するかどうかだと思います。私は太陽発電は投資だと思っています。投資には損する可能性はありますのでよく考えて検討してみて下さい。

 

いつもありがとうございます。応援よろしくお願いします

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2 件のコメント

  • 毎回参考になる記事ありがとうございます。
    現在HM選びをしているところなのですがWalterさんのブログをみて一条工務店にかなり惹かれています。
    不躾なお願いで恐縮なのですが、紹介特典を利用したいと思っており、Walterさんからご紹介いただくことはできないでしょうか?
    まだ展示場に行っていないのでWalterさんに私の情報のweb入力をお願いできればと思っております。
    ご検討どうぞよろしくお願いします。

    • >あんずさん

      コメントありがとうございます
      参考にしていただけているようでうれしいです

      しかし、申し訳ないのですが紹介について今までも断っていますので別の方にお願いしてもらえればと思います。
      これからもよろしくお願いします