前回の記事にて夢発電のメリット・デメリットについて書きました。
ローンの上限の関係で夢発電を利用するしかない人はともかく、ローンに余裕がある人にとっては夢発電システムを利用する方がいいのか銀行ローンに組み込んだ方がいいのかはかなり微妙な所にあると思います。そこで今回は私が実際に検討した内容について書きます。
ローンの金利や数字は私が採用した数値なので実際に検討する場合はご自身の数字に置き換えて検討することをオススメします
目次
夢発電と銀行ローンの支払額
検討条件
検討するにあたり最初に各条件を書いておきます
- 太陽光発電費用:400万円
- 夢発電:返済期間10年。金利1.5%
- 銀行ローン:変動金利0.6%(最初の10年は0.6%で以降は1.0%と仮定)。返済期間35年。元金均等方式採用
夢発電システムで支払う場合
夢発電システムで支払った場合の計算結果を示します。結果は一条工務店で検討してもらった結果を載せています
- 元金 :400万
- 金利 :30.9万
- 初期費用 :0
- 合計 :430.9万
- 毎月返済額:3.6万
10年間での返済なので毎月の返済額が結構高いですが、初期費用が0円なのが非常に大きいです!
銀行ローンで支払う場合
銀行ローンで支払う場合はローンを借りる際に初期費用も必要になります。ここではその初期費用も併せて検討します。
計算にはネットで計算できるローン返済計算システムを使用しました。これは各銀行で無料で利用できるので色々と便利ですよ。それでは計算した結果を書きに示します
- 元金 :400万
- 金利 :56.4万
- 初期費用 :6.6万
- 合計 :463万
- 毎月返済額:最初1.1万、11年目1.2万 元金均等なので毎月返済額が変わるがここでは一定額を記載
夢発電と比べると35年支払なので金利が高くなっています。
結論。どちらかお得か?
夢発電と銀行ローンお得なのは?
上記の計算結果を比較すると夢発電430.9万円に対して銀行ローンは463万円となります。比較すると銀行ローンの方が32万円ほど高くなります!
これは銀行ローンに関しては初期費用がかかることと、返済期間が35年となっているのでトータルでの金利が高くなっています。したがって銀行ローンの方が総支払額が高くなっています。
以上の結果から、一条工務店の夢発電システムの方が金額面から見てもお得ということがわかりました!皆さんもぜひ夢発電システムを利用して下さい!! というわけにはいかないのです・・・
本当に銀行ローンの方が損なのか?
上記の検討の結果、夢発電の方がお得ということがわかりました。しかし、実際はもう少し検討することが必要です。
皆さんは銀行ローンで返済する場合は35年間支払い続けますか?ほとんどのひとが繰り上げ返済を考えますよね?私もできるだけ繰り上げ返済をがんばるつもりです。
さて繰り上げ返済するとした場合ですが、私は検討するにあたり夢発電システムと同様の10年間で太陽光発電にかかる費用は全額返済するつもりで検討をしました。その際の検討結果を示します
- 10年目までは金利0.6%で支払
- 11年目に残高275万円を全額繰り上げ返済
- 繰り上げ返済にかかる費用は毎月の売電で得た利益を貯めて資金にする
- 金利支払い額:20.5万円
- 総支払額 :427万円
10年目に全額繰り上げ返済すると、おおよそ36万円お得になります!これを夢発電と再度比較するとさきほどと逆転して4万円ほど銀行ローンの方がお得になります
もちろんこれは10年目に繰り上げ返済する余裕がある場合にしかできないですし、金利が0.6%から上がっていない検討なので実際にはもう少し差は小さいと思います。いずれにしても銀行ローンで組んだ場合には繰り上げ返済をうまく利用することでかなりお得になります。
繰り上げ返済する金額も毎月の売電で得られる利益を貯金しておけばかなりの金額になりますのでそれほど難しくはないと思います。
我が家の選択は?
上記の検討は私が実際にした検討結果です。以上の結果から我が家では夢発電システムは利用せずに銀行ローンに組み込む選択をしました!
理由としては
- 10年で繰り上げ返済する予定である
- 住宅ローンの総額を上げて10年間のローン控除の額も上げれる
- ローンの総額が上がることで毎月の返済額は上がるが、まだ返済額に余裕がある
が主に挙げられます。
もし夢発電の金利が以前の1.0%であり、売電額も減少していなければの間違いなく夢発電を利用したと思います。いまだに何故金利を上げたのかは理解できませんがこれからますます売電額が下がると思うので一条工務店にはぜひ1.0%で頑張ってほしいと思います。(それに伴い太陽光パネルの値段も下がるとは思いますが)
以上が我が家のした選択です。私が行った検討結果を示していますがそれぞれの数字は何度も言いますが、私が採用した数字なのでご自身に適した数字に変えて検討して下さい。