注文住宅を建てる際に気を付けたいこととしてエアコンの室外機の設置があるということについて前回書きました。今回はその後半となります。
前回注意したいこととしては下記のことを書きました
- 室外機の風周り
- 室外機は日陰におくこと
室外機と室内機の距離も重要
これは意外と知られていませんが、室外機と室内機の距離も重要です。というのもこれらは配管でつながれているのですが、その配管が短い方が効率は一般的にはよくなります
というのも前回書いたようにエアコンの中には冷媒と言われる物質があるのですが、その冷媒の量というのは一定となっています。なので配管が長いと同じ冷媒量でも冷媒が必要な配管の体積が増えるので別の場所での冷媒が減ることになり効率が低下する可能性があります
しかし、これはメーカーも織り込み刷りで多少は多めになっているので4mの配管が5mになってもほとんど変わらないです。余談ですがJISで決められているエアコンの能力保障に関する配管の長さは5mなので5m以下ならばほとんど影響はないです(この長さは馬力で変わるので馬力が大きい場合は変わる可能性があります)
一方、極端に長くなる場合はメーカーとしても冷媒が足りないということで据付業者に冷媒を足してくれということになっていますが、業者によってはそれを守らない会社もあるのでよく確認が必要です。通常は追加料金を取られると思いますが。
ここまで書きましたが、普通の家であればまず気にする必要はないかと思います。しかし、あまりないですが家の対角上に設置するや大きな家にする人などは注意したい事項です。
理想は先ほど書いたように5m以下だと思います
騒音問題
これは効率には関係ない話ですが、新築される方はむしろこちらの方が気にした方がいいかもしれません。
エアコンの室外機というのはご存知だと思いますがそれなりの運転音になります。また少し調子が悪くなったりすると振動や異音がすることも起こりうるものとなっています
なので、室外機をお隣さんとの境界近くに設置した場合に騒音問題になることがしばしばあるようです。これはある意味仕方がないことかもしれませんが、できるだけトラブルは避けたいと思いますので、可能な限り境界から離して設置しましょう。
また騒音とは関係ないですが、室外機からでる温風がお隣さんまで届いてそれが原因でトラブルとなるケースもあるので注意が必要です。
やはりトラブルはできるだけ未然に防ぎたいものですからね
最後に
ここまでエアコンの室外機の設置位置で注意したいことについて書いてきました。これまでのことをまとめると、気を付けたいことは
- 室外機の風周りを確保する
- 室外機は日陰に置く
- 室内機との距離はできるだけ5m以内
- 騒音トラブルを避けるため、お隣との境界から離す
です。
これらはもちろん間取りの関係もあり全て網羅するのは難しいかと思います。でも可能な限りこれらを考えて配置できれば少しでも効率があがり電気代の節約につながります。
エアコンの室外機は設計士さん任せになりがちですが、このようなことまで考えてくれる設計士さんならいいですがそうではない場合が多いので、打ち合わせ時にできるだけ意見を言って反映してもらいましょう!!